初めての山は緊張する |
[龍馬山(340m・秋田市――2015年4月26日)] |
初めて登る山は緊張する。それもメンバー全員が初めてというのだから、ペースもつかめない。 秋田市上新城にある龍馬山(りゅうばさん)は標高340Mの小さな山だが、なによりもロケーションがいい。秋田市郊外とは思えない桃源郷の田園風景を残す地域だ。山と川と田園と木々の色彩、それにまばらな民家のバランスがまるで絵に描いたように美しい。映画村にしてロケーションに使えるのではと思わせる風景だ。 登った人も少なく、情報もほとんどないこの山に登ろうと決めたのはリーダーのSシェフ。Sさんの苗字が「坂本」なので、「この山が気になってしょうがなかった」ためだ。秋田県内には「坂本竜馬」にちなんで名付けられた山が他にもある。少しあざとい感じもするが、この山は「リュウバ」と読む。そのあたりも毅然として好ましいではないか。何よりも近場なので秋田市内だから気軽に行けるのがいい。 かなり急峻の続くハードな山だから侮るととんでもない目に合う。どこまで頑張れば頂上なのか、だれにもわからない。ペースがつかめないのも辛い。腕時計の高度計だけが頼りだ。 苦戦の末、ようやく山頂が見えてきた。最初から最後まで急峻なのぼりの連続だったが、初めて見る景色に歓声を上がる。約1時間で頂上にたどりつくことができた。頂上は畳2枚ほどの広さしかない。地図では山頂高度が350mになっているのに山頂の木にはピンクテープが巻きつけられていて、山頂340mの表記が。どっちが正しいのか。
温泉は秋田温泉「リラックス」。3時前には家に帰りついてしまった。事務所でビールを飲みながら、コンビニで買ったおつまみ類で一息。夕食はもう食べられない。 |