爆睡の快感のために宝蔵岳のクサリ場をよじ登る |
[太平山奥岳(1170m・秋田市――2015年5月24日)] |
太平山の奥岳は岩崎元郎が47都道府県から必ず一山をいれる条件で提唱した「日本の百名山」に入っている。標高が低くても山登りの喜怒哀楽を十全に体現できる魅力的な山だからだろう。高山ではないのにきつい。これが奥岳の印象だ。高山に登るためのトレーニングの山、として名前を挙げる人も少なくない。 今回はいつもの旭又コースのピストンではなく宝蔵岳コース。下山はいつも通り旭又コースを下りてくる周回コースだ。 この宝蔵岳経由の登りは初めて。下山したことはあるが登るのは初体験だ。急坂が続くが、登山道は歩きやすい。ほどよくクッションの効いた土と草の道が続く。旭又コースのように石と根っこだらけの道と正反対なのだ。これだけでも十分好印象だった。宝蔵岳では野田口から一人で登ってきたモモヒキーズメンバーのSさんとバッタリ。いつか野田口にも挑戦してみたい。
4時間ちょっとで山頂へ。ハードな山にもかかわらず疲れも痙攣もなく登れたことに満足感がわいてくる。そうか、山登りは「ゆっくり」が基本だ、と改めて思った。 下山は2時間半。石と根っこがむき出しの本当に歩きにくい旭又は下山の消耗度がひどい。 下山途中ではストレッチも試みた。登る前にはストレッチするのだが、下山途中というのは珍しい。これはSリーダーが「いい」というので試してみた。もしかすると快調さの原因はこの辺にあったのかもしれない。 |