No.124
風邪っぽい体を引きずり登頂
[院内岳(715m・田沢湖町――2016年3月6日)]
 1か月ぶりの雪山だ。最近はなかなか山に行く機会がない。理由は定かでないのだが、なにかと雑用に追われているのは確か。仕事も何から何まで一人でやってしまうタイプなので、数本抱えてしまうと身動きができなくなる。まあ自業自得だ。
 今日は朝起きたら鼻水が止まらなかった。身体もちょっと熱っぽい。数日前からカミさんが鼻水を垂らしていた。外で風邪をもらってきたのだ。それがうつった可能性大だ。そんなこんなでなんだか珍しく弱気になった。迎えに来たSさんに「キャンセル」を言い出そうか迷ってしまった。でも山にも登りたい。ひと汗かけば鼻水ごとき吹っ飛んでくれそうな予感もあった。
 車中は声を出さずおとなしく寝ていた。やはり身体が本調子でない。院内岳は雪山トレッキングというにはちょっと本格的な山。700mを超すと「雪山登山」といっても恥ずかしくない、難儀な山容を呈す。
 雪は少なかったが、本格的な登りに入ると、息が続かない。呼吸が荒くなり持続力がない。体調がすぐれないまま、それでも我慢を重ねて2時間15分ほどで山頂に。山に登るようになって我慢強くなったのだけは確かだ。雪は例年に比べて半分以下の少なさ。ねっとりと水分を含んだ重い雪で、足への負担は大きい。下りは1時間ちょっと。

どことなく元気がない。

田沢湖と駒ヶ岳をみながら登る
 里に下りてから体調が劇的に変わった。これまでの緊張が解けるとまた鼻水が止まらなくなった。身体も熱っぽい。温泉はいつもの花葉館。脱衣所も広いし露天風呂もある。申し分ない温泉だが、身体はすっかり風邪ひき前段階モード。身体を冷やさないように細心の注意を払い厚着する。帰りの車中もずっと寝ていた。
 夕飯はうどん一杯食べるのがやっとだった。すぐに寝床に入り、もう動かないことに決めた。寝ると鼻水は止まる。来週からは春DMの注文が入るし週末には関西への旅行がある。なんとしてでも短期間で風邪を退治しなければ。翌日、病院へ。そこでもらった薬(総合感冒薬)を昼と夜、服んだだけで鼻水も身体の熱っぽさも劇的に軽減した。かかりつけの医院を持つ必要性を痛感。

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