歴史の詰まった「北の国境」の山 |
[高岳山(231m・八郎潟町――2016年4月17日)] |
八郎潟町にある標高231メートルの小さな山で、「たかおかやま」と読む。登り始めるとモノの30分もあれば山頂についてしまうから、登山的な面白みはない。なのに毎年ここに登っている。やはり分厚い歴史の詰まった山へのあこがれというか敬意のようなものが、この山に向かわせるモチベーションかもしれない。 高岳山は森山の北西にあり尾根が続いている。頂上付近には延喜式の式内社である格式の高い副川(そえかわ)神社が祀られている。平安中期には山岳仏教の聖地だったのだ。 登ってみてもここが聖地になるような雰囲気はどこにもない。急峻な斜面やうっそうとした山奥の雰囲気は、どこにもない。どうして国はこれほどの格式をこの小さな山に与えたのだろうか。 そんなことを考えながら、登山口から頂上まで一気に急峻な階段の登りを駆け上がった。
山頂に着いたあたりで天気予報通り雨足がひどくなった。急いで下山を開始した。今回は室町時代の末期の三浦氏の居城だった「浦城」には寄らないことにした。 温泉は「小倉温泉」。泉質はヌルヌルしていいのだが、脱衣場は狭いしシャワーのでは悪い。露天風呂はないし、湯船は小さい。好きではない温泉なのだが、この近くにいい温泉は皆無だ。外観やロビーはシンプルで清潔感もあるのに、肝心のお風呂がその正反対なのだ。 |