No.146
秋の山は、やっぱりいいなあ
[真昼岳(1059m・美郷町――2016年9月18日)]
 久しぶりの山行、でもないか。今月4日に鳥海山に挑戦しているが、あえなく7合目でリタイア。それ以前の1か月間もほとんど途中リタイアか、ヘロヘロ登山で醜態をさらし続けた。暑さとザックの重さとクーラーによる体力低下を痛感した夏だった。
 それから2週間ぶりの山。待ちに待った秋の山である。
 曇天の肌寒ささえ感じる天候の中、真昼岳の峰越林道登山口から山頂へピストンの山行だ。登山口そのものが標高900m近くにあるので、ほとんど尾根歩きだ。数年前、夏登山で全員が水不足になり、とんでもない目にあった山だ。山を侮るととんでもない目に合う。慎重に2リットルの水を持っていくが、飲んだのは300ミリほどだった。
 暑くもなくリュックも軽く体調もいい山行は本当に久しぶりだ。暑さが自分にとってどれだけの負荷だったのかを再認識した。

ずっとこんな天気

今日のランチも完食
 尾根歩きとはいっても北ノ股岳、音頭岳、真昼山頂とアップダウンが続き、足にはけっこう負担がかかる。広大な仙北平野が眼下にあり時期的には刈入前の黄金色の壮大な景色が観られるのだが、今日はあいにくの曇り空。ときどき雨も落ちてくる天候で、立ち止まると途端に寒さが襲ってくる。
 約2時間ちょっとで山頂へ。山頂小屋は岩手県側から登ってくる登山客でいつも満杯だ。一度は兎平側(沢内村)側から登ってみたいと思っている。
 今日も自家製弁当で完食。ランチの時間が楽しみになってきたのは、いい傾向だ。下山は1時間半。アップダウンが多いので登るのと大して変わらない運動量だ。
 温泉は「柵の湯」。露天風呂も大きく、熱さもちょうどいい。リラックスできる温泉で、安心感がある。それにしても昨日あたりから急に寒くなった。逆に言うと9月中旬を過ぎても夏が続いていた「異常な秋」でもあったわけだ。いつもは烏の行水だが、山で冷え切った体を温めるために、いつもの倍の時間湯につかっていた。

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