No.152
今年も「靴納め」は森山で
[森山(326m・五城目町――2016年12月18日)]
 今年も締めくくりはここ。秋田市から近場にあり、交通の便やアプローチも楽。小さな山だが、それなりに急峻なアップダウンがあり、危険も伴う。それなりに登りガイのある山なのでもある。
 それにしても1年がたつのは早い。もう「靴納め」だ。今年登った山は30座くらい。数はそれなりにこなしたが内容が悪い。鳥海山、神室、焼石、和賀岳といった高山はほとんどパス。とても挑戦する気力もわかず、ひよって低山ばかりを選んで登っていた。とくに新ルート(矢島口)を見つけた八塩山は5回も登っている。
 全体的にみて「不調」と総括してもかまわない1年と言えるのかもしれない。体調がよくなかった月や海外旅行に出かけたり、足の状態もあまりよくなかったのが原因だ。

 森山は秋田市の前岳のように地元の常連登山者たちが、まるでカフェに集う客のごとく集まる場のようだ。いたるところで出会った登山者たちが町内の立ち話に興じ、高笑いが聞こえる。地元の人たちは誰もリュックなど背負っていない。ストックのみで駆け上り、下りてくる。まさに散歩の社交場といった趣だ。
 1時間で最初のピーク(鐘つき堂)に到着、ここから山頂までの急峻なアップダウンが森山のハイライトだ。地元の散歩客の大半は、ここまででもう充分とばかり、踵を返していく。

雪が少ない散歩道

この斜度は写真ではわからない
 先行者がいて、鐘つき堂から山頂までの稜線には踏み跡がついていた。雪は深くない。スノーシューは不必要でスパイク長靴で大丈夫だ。稜線は細く切れ上がっている。踏み跡がないと滑落する危険がある。 
山頂まで30分。緊張の連続のアップだワンだ。
 下りは何度も転びながら降りる。登りよりもきついから気が抜けない。登山口に戻り、寄り道して五城目城にもごあいさつ。これで今年の靴納め登山は終了。来年も山に登れますように。
 今日は集合場所である五城目道の駅でランチを食べ、そこで解散。それぞれが事情に合わせて温泉を選び、自由行動に。
 温泉は秋田市の「秋田温泉プラザ」。日曜日なので芋を洗う混雑。言葉のあやではなく本当にイモ洗い状態だ。ゲンナリするが多くの高齢者は休日といっても、こうした近場で楽しむしか術がないのかもしれない。混んでない温泉がいい。

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