人のいない公園を黙々と歩く |
[高尾山(424m・雄和町――2016年12月25日)] |
「靴納め」は終わったのにSシェフと今年最後の二人山。靴納めはあくまでモモヒキーズという集団の儀式だ。 朝から猛烈な雪で広面は真っ白に雪化粧。これでは雄和の高尾山の登山口に車が入り込めるのか不安だ。ところが車を走らせると雪はどんどん少なくなり、登山口はほとんど雪がなかった。同じ秋田市とは言いながらも広面地区は昔の南秋田郡、市街地より圧倒的に積雪が多く、温度も1,2度低い「市内」なのだ。田舎に住んでいるんです。 「山水荘」という立派なロッジ風の建物の場所からスタート。この建物には「坂本ファーム」の看板がかかっているが、誰も住んでいる気配はない。昔、鳴り物入りで中央からやってきたバイオ・ファームの研究者の研究室兼住居だったらしいのだが、音が消えるとともにどこかに消えてしまったようで、無人のまま。 雪は思ったより少ないのだが小型キャタピラーが走った「わだち」があり、そこをたどって歩くしかない。雪はぬかるむからだ。これが実に歩きにくく疲れる。この山はクマもいない代わりに鳥も鳴かない。静かな上に人っ子ひとりいない。天気は晴れたり曇ったり。1時間モクモクとゆるやかな道を登り、ハイライトの神社奥宮入り口に到着。
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