No.170
縦走はやっぱりいいなあ
[房住山(409m・三種町・2017年11月19日)]
 金峰山の再デビュー戦から3日後、今度は本格的な雪山縦走だ。ちょっと「復帰」のスピードが速そうな気もするが、右ひざの状態はほぼ問題ない(長く歩くと火照る感じは残るが)。
 今日はモモヒキーズのメンバーが全員好きな房住山だ。縦走なので車を下山口に2台、出発口に2台を配置してのスタートだ。みんな房住山が好きなのは33観音の石仏があり、その他にも番外のそれぞれ個性的な観音像が山歩きに彩を添えてくれるからだろう。今日の参加はなんと10名だ。スタートの一番観音は房住山とは道路を挟んで反対側の小高い丘の上にあるのだが、なんと道路脇に降ろされていた。
 観音橋登山口をスタートすると30分は有無を言わせに急坂が延々と続く。呼吸が乱れるが疲労は感じない。右ひざに痛みもない。雪は多いところで20cmはゆうに積もっている。クマの足跡らしきものもいたるところに。
 山の中には季節のすべてがある。朝からジュクジュクと暗い雨が降っていたが、山中は晴れ、時々曇りで、突然吹雪いて、また青空に変化。同じ天気がそのまま持続することはない。

小屋からの眺望

下りの「ジジ落とし」
 登りの最大難関「ババ落とし」はう回路を通り、山頂の小屋までは2時間20分。きれいな小屋で長靴を脱ぎ、ゆっくりランチ。定番のおかゆに浅舞漬物だが、これからはバーナーが必要になる。あったかい飲み物がほしくなる。
 房住山の縦走の魅力はここからだ。小新沢林道登山口に下りるコースなのだが、最大の難関に通称「ジジ落とし」がある。この急坂にはもちろんロープが張られているが、降り積もった落ち葉の上に新雪がふんわりと重なっている。足場は雲の上のようなものだ。2度ほど転びながらどうにか最後の33番観音像のある屋敷跡まで下りた。
 ここからも小さなアップダウンを繰り返しながら下るのだが、過去2度ほど道を失い迷っている。リーダーのSシェフらの努力で登山道には迷わないように、しっかりとピンクテープが木々に巻かれている。
 下りもほぼ同じ時間で、小新沢林道登山口に到着した。寒かったが充実した5時間の山歩きだった。
 冬の温泉は格別だ。三種町山本健康保養センター「森岳温泉 ゆうぱる」は初めて行く日帰り温泉だ。身体は冷え切っていて、一刻も早く湯につかりたがっている。広い浴槽で露天風呂はないが清潔感もあり合格。そんなに混んでいないのもいい。

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