サロンパスに助けられて |
[太平山奥岳(秋田市・1171m・2018年9月2日)] |
満を持しての太平山。天候も問題なしの晴天。朝ごはんも排便もばっちりで、身体に異常はどこもない(これはかなり珍しい)。 いうことのないコンディションだが、果たして登れるだろうか。 「ここに登れたら県内の山はどこも大丈夫」といわれるほど太平山はハードな山。アプローチが長く、急登もいたるところにある。「難所」といわれる個所がないのが救いだ。 登り始めて分かった。やはり体力は落ちている。それに今日はSシェフと2人なので安全面は安心だが先頭を任されてしまった。これはきつい。自分のペースをつくれず知らず知らずのうちにスピードを上げてしまうからだ。疲れが激しく30分毎に長めの休養をとる。心のどこかに「御手洗」まで登って、あとはリタイア、という気持ちが強くなった。3回の休憩をいれて2時間で御手洗に到着。冷たくておいしい水がコンコンとわき出していた。これでにわかに元気が出た。水を飲んでいたら「頂上まで行ける」と確信できた。 頂上までは約70分。先頭のままゆっくりと七曲りを越えた。数年前、やはりSシェフと2人でここまで登ってきて、突然気分が悪くなって登頂を断念した記憶がよみがえってきた。頂上の小屋が見える場所で引き返した忌まわしい記憶だ。 今回は何の体調の変化もなく楽々そこをクリアーし、3時間15分で奥岳山頂に。山頂からは秋田市内から大潟村の全貌までくっきりと眺望できた。
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