沢深い赤倉口のブナ林を行く |
[真昼岳(仙北市美郷・1059m・2018年10月21日)] |
Sシェフと2人の赤倉口からの真昼岳。赤倉口からは何年ぶりだろうか。春の若葉のころのブナ林の美しさは秋田一だが、紅葉の季節の赤倉口は、たぶん初めてだ。山頂付近は笹やぶだらけの山なので紅葉には無縁なのだろうが、案の定、塩害の影響もあるのだろうが、里山付近から紅葉はさっぱりだった。これは期待するほうが無理というものだろう。この山に行きたいといったのは私だ。10月に入ってがぜん体調がよくなり、堰切ったように岩谷山、栗駒、焼山と山憑いている。太平山にも登れたし、その次くらいの難易度の真昼にも登れるだろう、とチェレンジしてみたのだ。 もともと大好きな山なのだが、登りに3時間近くかかる。なめているととんでもないことになる。登山口には看板がかかって「山頂まで2時間40分」の表示がある。昔は、「2時間ちょっとあれば十分、こんなにかからないよ」とうそぶいていたのだが、今は3時間切れば奇跡というところ。登り口からゴロゴロした岩場が多く、さらに朝露でツルツルと石が滑って、慎重に一歩一歩歩いていくしかない。 ブナ林帯に入ってようやく道は平たんになるが、そこをこすとまた急峻な登山道が容赦なく続く。 天気も良く、紅葉はさっぱりだったが、気持ちいい疲労感の残る山行になったが、所要時間は3時間10分。まあこんなもんだろう。 山頂は登山客でいっぱいだったが、これは峰越林道側から登った人たち。1時間半もあれば登ってこられるコースだ。岩手側かの登山客も少なくない。
下山も結局3時間ほどかかってしまった。岩場が滑るので下りるのもゆっくりにならざるを得ないからだ。 |