No.194
ハードな坂で身体が目覚める
[森山(五城目町・325m・2019年1月11日)]
 金曜日だが代休をもらって山に行くことにした。最初の計画は高尾山スノーハイクだったが、なんだかメチャクチャきつい山登りをしたくて、Sシェフにわがままを言って森山に変更してもらった。正月ボケしたフヤケタ身体に新鮮な風を送り込みたかったからだ。
 森山のある五城目町までは約1時間。道路がアイスバーンになっているのでノロノロ運転しかできない。
 森山には何カ所か登山口があるが、今日は私のリクエストで一番急峻な「スズムシ坂」を登ことに。電波塔と鐘楼のある一つ目の山頂まで、まったく平たんな場所のない急峻な坂を一気に500メートル登り続けるコースだ。かなりきついが休むところがない。黙々と登るしか手はない。眺望はいい。眼下に大潟村や国道がモノクロ―の風景の中にアクセントのように浮き上がって見える。

最初のピークにある鐘楼

昼食は道の駅で
 山頂まで1時間10分、這いつくばるように登る。電波塔には地元の山好きたちが数人談笑していた。独立峰なので町の人たちにとっては公園のような山でもある。
 ここからさらにもう一つの本当のピーク(一等三角点)に移動する。一気に下ってまた一気に登る、かなり激しいアップダウンが続く、周りの景色を楽しむ余裕はない。結構きつい。
 小祠のある山頂までたどり着くと息も絶え絶え。雪質は固くツボ足で十分なので今日はスパイク長靴が正解だったが、いつも手放さないストックは邪魔になるほど、鎖場が多いのが特徴だ。しかし、おかげで身体は眠りから覚めたようにさわやかだ。
 帰りにまたこの急坂を味わうのはいや、ということで今日はそのまま山頂の裏側に降りていく、縦走コースだ。この下山コースの坂もけっこう急なのでやはり景色を楽しむ余裕はなかった。
 下山して「道の駅」の休憩室で昼食。ランチが済んだらすぐそばにあるいつもの小倉温泉で入浴。脱衣場が狭くて、シャンプーやせっけんも置いていない温泉だが、泉質はぬめりっけのあるアルカリ性の高い湯。身体が心底からあったまる気がする。いつもは身体を隅々まで洗い、髭をあたってから入浴するのだが、身体が雪山で冷え切っているので、きょうは入浴してから身体を洗うことにした。

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