No.205
クマとの遭遇、ギリギリでセーフ
[太平山奥岳(秋田市・1170m・2019年6月2日)]
 先週の八塩山矢島口がブラジル旅行前の最後の山、などと口走ってしまったが今日も太平山奥岳。何にもしないで旅行準備だけで過ごすのは無理。下手にいろんなことを考えて落ち込んでしまうし、体力強化の面でも不安になる。
 太平山奥岳はけっこう難しい山だ。でも秋田市にあるので登山者が多く、何かしら事故が起きても不測の事態とはならない可能性が高い。という判断で行くことにしたのだが、でも山は何があるかわからない。
 相変わらず6月の登山口駐車場はいっぱい。熊本ナンバーの軽自動車までいた。もっと驚いたのは普通のママチャリ2台も停まっていた。山菜採りなのだろうが、よくここまで欲をかいて上がってきたものだ。
 GWの鳥海山登頂ですっかり自信がついた。だから奥岳も昔のように前日から思い悩むことはない。要するに「自分のペース」ではなく、チームの最後尾で「ノロノロ」と思われるぐらいで歩き続けると「痙攣」も「ばて」もない。それが山歩きの理想的なペースであることが、わかったのだ。もっとわかりやすく言えば「疲れをとりながら歩く」というやつだ。これは酒田の友人のカメラマンに教えてもらった。
 今回もその教えは生きていた。登り3時間半。下りもゆっくり3時間。疲れやしんどさをまったく感じることなく終了。途中で「しんどい」と感じることは一度もなかった。

最後尾をゆっくり

山頂でランチ
 実はブラジル旅行前に山に行くのをためらったのは、「クマとあう」可能性が消えなかったためだ。登山客の多い太平山なら大丈夫だろうと侮っていたのだが、中間地点にある御手洗の水飲み場でクマが出た、と登山客に告げられた。冷や汗ものだが、すでに御手洗を通過して下山中のことだ。といってもそのタイムラグはわずか数分だ。子クマだったらしいが、我々が遭遇していても何の不思議もなかったわけだ。

 温泉はザ・ブーン。左足かかとに大きなマメができていた。靴が合わなかったのだろうか。登っている途中は違和感を感じつことはなかったのに。さあ、これで旅前のトレーニングは終わり。あとはアマゾンの森の中を思い切り走り回ってくるぞ。

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