No.209
いつも水不足と闘う山
[真昼岳(大仙市美郷 1059m・2019年9月8日)]
 「クマよけスプレー」をモンベルの通販サイトから買ってしまった。収納ベルト付きで約1万円。先日の八幡平焼山でクマと遭遇してから「山に行くのが怖い」症候群になりつつあった。これではマズイと思いクマスプレーで、気分を前向きに軌道修正したかったのだ。毎週のように山に登る自分が、山でクマと鉢合わせする可能性はかなり高い確率で、ある。どんな小さな山だろうが「クマは居る」という前提でこれからは行動しなければならない。

 久しぶりの日曜登山は「真昼岳」だ。赤倉登山口からだと4時間かかるので、今日は2時間で行ける峰越林道登山口から登った。
 この登山口には強烈な苦い思い出がある。10数年前、下山直前に足から背中にかけて「全身こむらがえし」のような状態となり、身体が硬直し立ってることもかなわず一歩も進めなくなった。
 2,3年前には、暑さを侮って下山時に水がなくなった。猛烈な暑さなのに木陰がほとんどない「峰歩き」であることを計算に入れなかったためだ。全員の水がなくなりパニックに陥った。
 今日も35度近いフェーン現象で、山は猛烈な暑さだった。幸いなことに風がある。山の一陣の風は50ミリリットルの水に匹敵する。それでも持って行った3リットルの水は一滴もなくなった。
 山には秋の気配が立ち込めていたが暑さは真夏日そのもの。このギャップにまたしても苦しめられ、水の心配をしながら下りてきた。もうまったく学習能力のない自分が恨めしい。

こんな峰歩きが続く

山頂にて
 それにしても峰越側からの登山客は群れを成していたのには驚いた。秋田市の大きな登山サークルが2,3、重なってしまったようだ。鳥海や森吉、秋田駒といった人気の山以外でこの人では、ちょっと珍しい。来年にはこの山のふもとにモンベルの出店が決まっている。そのためモンベルではしきりに今から真昼岳の前宣伝が始まっていることも影響しているのかもしれない。来年は「真昼岳がトレンド」になるのは間違いないようだ。

 温泉はいつもの「柵の湯」。最近は体調もあるが、長湯ができなくなり、露天風呂に2,3分浸かってもう出てくるようになった。温泉に入るにも体力がいるのだ。

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