No.211
紅葉の山にギリギリ間に合った
[竜ケ森(大館市 1050m・2019年10月27日)]
 先月15日の駒ケ岳女岳以来だから40日ぶりの山だ。
 竜ケ森は大館市と北秋田市にまたがった場所にある。秋田市からはかなり遠い。今回の参加者は6名。このぐらいがちょうどいいのだが、2台の車が必要なので、私も車を出し運転手だ。ドライバー兼務の山行はさすがに疲れる。これからはこういったケースが増えそうだ。みんなの安全に配慮した運転上手になりたいと切に思っているのだが、その前にまず県内道路をちゃんと覚える必要がある。
 それにしても今回の山が今年初の「紅葉の山」だ。わざわざこんな遠くまで紅葉を見に行く必要があるかな、とも思ったのだが、さすがリーダー、竜ケ森は県内でも有数のブナ林のきれいな山なのだ。ブナがきれいな山は必然的に紅葉も美しい。たくさんの落ち葉がフカフカの登山道を作り、歩くこと事態が楽しくなる。
 案の定、山は紅葉一色で大満足。ギリギリ間に合った。
 登りは3時間ちょっと。登山口案内看板には「2時間半」と比内ルートの所要時間が書かれていたが、平均年齢70歳を越えた我々には、その2割り増しぐらいに時間設定するのが妥当なようだ。
 天気も悪くなく寒くもない。フカフカの落ち葉の絨毯が登山口から山頂まで続く。これはゼイタクだ。

フカフカの登山道

山頂の櫓は故障中
 ブナ林の美しさは真昼岳に匹敵する。歩きやすい足許と美しい山道の連続に飽くことがなかった。この山好きだなあ。もう何度か登っているはずだが、この時期は初めてかもしれない。
 山頂には避難小屋もあって、そこでゆっくりランチ。
 下りは登りの半分くらいで下りてこられた。ひとえに落ち葉の登山道が歩きやすかったからだ。
 「もうこの年になると登りよりも下りがきつくなるよねえ」
という人もいたが、なんだかその気持ちもよくわかる。下りは長いなあと最近よく感じるからだ。
 温泉は北秋田市にある「長寿の湯」。ここは初めてのような気がするが、もう忘れているだけなのかもしれない。露天風呂から入ったのだが、ぬるくてびっくり。すぐに入浴場に戻ったが、こちらもぬるい。いや、まいったね。風邪が心配で慌てて脱衣場に戻った。山行の日は当然ながら自宅では入浴しない。温泉は実に気持ちいいし疲れも取ってくれるが「湯冷め」が怖い。風邪をひく可能性がグンと高くなるからだ。この日も寝る直前にガタガタと震えがきた。寝巻の上に来ていたダウンジャケットに靴下をはいたまま布団に入った。温泉に入ってももう一度家風呂に入ればいいのだろうが面倒くさい。なんか妙案はないものか。

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