晩秋の紅葉と初冬の雪 |
[森吉山(北秋田市 1470m・2019年11月10日)] |
痛恨のミスをしてしまった。朝5時40分、事務所前からピックアップしてもらう約束だったのだが、起きたのが6時。大あわてで事務所に駆けつけるも車は出発した後だった。目覚まし時計のチェックミスだ。4時50分に起きる予定が、なんだか明るいなあと目覚めたら、もう6時だった。リーダーのSシェフに電話連絡、登山口の中間点である五城目町の「道の駅」で合流。準備は前日にすべて整えているから問題はないのだが、朝ご飯を食べる時間がないのが悔やまれる。冷凍しておいたおにぎりを、卵かけご飯とお茶漬けにして2杯分に分けて食べるのが最近の山行前の朝の楽しみなのだ。言い訳めくが、時間にはけっこう厳しくて、めったに遅刻はしない。この15年で山行に遅刻したのは2、3回のもの。不名誉な記録を残してしまった。 遅刻のため登頂開始は30分ほど遅れてしまったが、無事、阿仁スキー場のリフト横からスタート。森吉山には何カ所かの登山口があるが、ここブナ帯コースを登のは初めてだ。登山口そのものがかなりの標高なので、最も短い時間で山頂に立つことができるコースでもある。 今日は6人のメンバー。いつものように最後尾でゆっくりのんびり行こうと思ったら、元獣医のKさんに最後尾をとられてしまった。このところ、すっかり最後尾ペースに慣れてしまったので、なんだか調子が狂う。登り始めてしばらくは晩秋の最後の美しい紅葉を楽しむことができた。でもすぐに標高は1000メートルを超え、白いものが目立つようになった。眼下のブナ帯はグラデーションがかかったように山から里になだらかな東山魁夷の絵画の世界が広がっていた。 約3時間弱で山頂へ。山頂は真っ白だ。「どんな山でも3時間」と山頭火のような句ができた。
下山は滑るので軽アイゼン。これも持参して大成功だった。履いてるだけで安心感がある。手袋も3足、冬用の毛糸の手袋が大活躍。ザックの中はすっかり冬モードだ。アイゼンの成果弾むように下りてきて2時間ほどで着いてしまった。最近は登りと同じくらい下山にも時間がかかるようになっているので、これもアイゼンのおかげなのかもしれない。 |