No.218
ここを自家薬籠中の山にしたい!
[太平山前岳(秋田市 774m 2019年12月8日)]
 今年最後の太平山なのだが前岳は本当に久しぶりだ。今年のテーマは太平山奥岳に気軽に登れるようになること、というのがあったのだが、3回ほど登ってその目的は果たせたように思う。これまで15年ほどの登山で、今年はもっとも山を歩くことを楽しめた年だった。
 邑久だけはどうやら攻略できたが、前岳のほうはしばらくご無沙汰だった。ちょっとなめていたのかもしれない。
 今日は天気にも恵まれた。駐車場でいきなりこの「山の主」のようなO先生とバッタリ会う。O先生は毎日この山に登っているギネス級の人だ。うちの本の著者でもあるので「今年もお世話になりました」とごあいさつ。
 雪の降り始めるこの時期になると、毎日登るO先生らは朝早くからラッセルをして道を作ってくれる。今日も中腹から上はかなりの積雪があるという。秋田で冬季間にも登山客の多い前岳のインフラを支えてくれている恩人でもある。

登り口の雪はこんなもの

山頂はもう真冬
 山中では、先日雄長子内岳でなくした財布を拾ってくれたKさんとも遭遇した。こちらも丁寧にお礼を述べる。KさんもO先生に負けず前岳常連登山者の一人だ。
 O先生が言った通り、前岳中腹を過ぎると急に雪が深くなった。12月に入ると秋田の山はほぼスパイク長靴で大丈夫。登山靴だとグツグツの泥沼に足をとられてしまう。
 登りは山頂まで2時間20分、下りは1時間30分。ランチは下りて駐車場横の東屋でとったが、さすがに風が冷たく大急ぎで温泉に急いだ。
 温泉は「ザブーン」。じっくりとあったまり、家に帰ってきたのはまだ2時前だった。市内の山だから、これだけの余裕がある。夕方からモモヒキーズの納会が駅前の居酒屋である。ひと仕事をして、宴会の準備(プレゼント交換など)をして、歩いて会場まで行く。前岳を歩いたぐらいで足に疲れはない。やっぱりこれまでの山歩きの時間の中で、今年は最も山歩き用の体力が身に着いた年と言っていいのかもしれない。

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