No.224
スノーシューはき始めはこの山で
[大滝山(秋田市 206m 2020年2月16日)]
 三週間ぶりの山行は大滝山。市内にあるわずか206mの標高の自然公園だ。大きな湖の周りをぐるっと一周すると約6キロぐらいか。夏場はヒル、クマ、ハチ、マムシの巣窟でとても危険な山でもある。動物たちが穴の中で静かになるこの冬の季節が山行のための絶好のというか唯一の時期なのだ。
 今季初の本格的スノーシューを履く山行でる。毎年そうなのだが、ここでスノーシューの着脱をしっかり身体に叩き込み、冬山に備えるのが慣習になっている。冬の遊び場として県内でもバリエーションの豊かな、魅力的な冬山でもある。
 でも案の定、今年は雪がほとんどない。6キロの半分は土肌が露骨に顔を見せている。ツボ足でも無理すれば歩けるかも、と思わせるほどの雪量しかない。

山頂付近も雪はなし

これがクマダナ
 山中には送電線がいくつか通っていて、そこを目安に歩くので道に迷う心配はない。秋田市が巨費をかけて整備した自然公園なのだが、その当時は悪夢のような危険な動物たちの「巣窟の山」であることを考えもしなかったのだろう。とくにスズメバチが凶暴で、ハイキングに来た子供たちが何人か被害に遭っている。クマが多く棲む森でもある。一歩山の中に入ると、木々には「クマダナ」をいたるところに見ることができる。
 行程の半分はスノーシューを手にぶら下げて歩く羽目になった。しょうがない。1周で約5時間かかったが、雪がズブズブの水分方なので、けっこう足にくる。たっぷり雪のある山がどれほど楽しいか、反面教師として教えてくれる。
 しかし、これほど雪の少ない冬はほとんど記憶がない。これからの季節、水不足だけでは収まりきらない事件が起きそうで、山中を歩きながら落ち着かない気分になった。
 温泉は秋田温泉さとみの別館「りらっくす」。入湯料が600円、ちょっと高い。今年に入って毎日のように温泉トレーニングで温泉に入っているせいか、風呂にはいるだけでこんなお金をとられるのが意外に思われる。

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