No.231
山頂の紅葉はもう始まっていた
[秋田駒ケ岳(大仙市 1637m 2020年9月29日)]
 前回の3カ月ぶりの男鹿真山は、その後3日間、筋肉痛でヨレヨレになった。わずか往復4時間ほどの山歩きでこれほど足に来るとは、よほど身体はなまっている、と猛省し今回の山行となった次第。
 秋田駒は毎年登っているが、そのほとんどが岩手県の国見側から登る国見コースだ。秋田県の八合目小屋から登るコースはそこに行くまでが交通規制がありバスに乗る必要がある。面倒なのだ。
 そのバス規制も外れた時期なので、あえて阿弥陀池まで1時間ちょっとの観光コースを選択した。トレーニングには物足らないが、なかなか行こうと思わないコースというのが選んだ理由でもある。
 駐車場はいっぱいで県外ナンバーの車がほとんどだ。福井や名古屋といったナンバーまである。花の山としての知名度は高い。

山頂は紅葉真っ盛り

この山頂に立つのは久しぶり
 登山道も整備されていて、小屋の近くでクマが出たとは信じられない登山客の賑わいだ(クマ注意の標識はあったが)。1時間ほどで阿弥陀池に到着、ここから山頂である男女岳は往復30分ほどだが、いつもは階段上りを敬遠してパス、というのがほとんどなのだが、今回はあえて私自身の強い希望で山頂まで行くことにした。というのも40年前、はじめて社員旅行でこの山に登った時、体重が100キロ近くあり、この階段山頂で完全にばててしまい、息もたえだえになり、「山なんか絶対いや」と深く脳裏に刻まれた思い出の山頂でもあったからだ。40年前はこんな楽な階段上りですら「死んだほうがまし」と真剣に思ったことを思いだした。あの日の記憶を呼び覚ますために、あえて上ったというわけである。山頂付近はもう紅葉真っ盛り。人もかなり出ていた。昼は横岳登ってとり、焼山を通って、やぶの中を下山した。長年のモヤモヤを解消できた貴重な山行だった。次回からはいつも通り野趣に富んだ国見コースを堪能することにする。

 温泉は有名な鶴の湯温泉の経営する駒ケ岳温泉。客は皆無でおまけに湯がぬるかった。身体が温まらず不満たらたら帰ってきたが、なんとその日の一晩中、身体の芯がポカポカと温かかった。これにはちょっと驚いた。

backnumber  ◆ Topへ