No.246
縦走は楽しいが、くたびれる
[男鹿三山・男鹿市・本山715m 2021年6月6日]
 急きょ山行が決まった。山は男鹿三山の縦走だ。参加人員はSシェフとA長老の3人。Sシャフが男鹿縦走のリーダーをあるところから依頼され、その下見に行きたいとのことで実現したもの。デスクワークもたのしいが、やはり10日に一度は思いっきり自然の空気を吸いたい。汗をかいて森の中を歩きたい。非日常の空間に身を浸して、身体の中のよどんだ空気を入れ替えたい。しかも5月9日の東鳥海山以来だから1か月ぶりの山行だ。
 いつものように小心なので夜はよく眠られなかった。情けない。朝起きしたら、道路を隔てた隣の町内会の「どぶ掃除」が行われていた。なつかしい。重いコンクリートの側溝をはぎ取り、手桶のようなもので溜まったヘドロを掻き出し、布袋に入れる。町内会で最も若く体力もあったから、この重い側溝を持ち上げるのが私の役割だった。数年前からわが町内では高齢化が進みどぶ掃除は一切を専門業者に委託することになった。この町内会も全面委託への道が近いのかもしれない。、あまりのなつかしさに、山行前なのにカメラを取り出し写真を撮ってしまった。

登山口に「登山客駐車禁止」の貼り紙が

はじめてオオサクラソウを見た
 メンバーはいつものSシェフとA長老の3人。気の置けない仲間なので軽口をたたき合いながらの「寄り道年寄りロング散歩」である。風が強く曇天だが山歩きにはいい日よりだ。真山神社側から登り始め、五社堂に降りてくるコースだ。五社堂側の駐車場に「山登りの車は観光客に迷惑なので駐車禁止」の黒枠の注意標示版があった。寺社サイトの標示文言がちょっと高飛車で引っかかっる。
 行きはほとんどが登りで、下りは当たり前だが、ほとんど下る。登りは1時間半ほどだが、下りが4時間近くで長い。下山では初めてオオサクラソウの群生を見ることができた。かなりどぎついピンク色で驚いた。いつ上ってもクマがいない、という安心感はこの山との距離感を縮めてくれる。笛も鈴も必要のない山なのだ。
 それでも縦走では下りのほうが足への負担は大きくなる。ケガをするのも、痙攣が来るのも、ほとんど下りだ。風があっって汗をかかなかったせいか、6時間の山歩きは問題なく終了した。明日は間違いなく筋肉痛だろう。

 温泉はずっと南下してあまり客層の良くない天王の「クララ」。でもこの日はSシェフも用事があるとのことで、カラスの行水で上がる。久しぶりの山行の跡の温泉はいいなあやっぱり。

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