痛恨のリタイア、筋トレをやり直しだ |
[秋田駒ケ岳・岩手県雫石国見 2021年8月20日] |
「秋田駒に登ってきたよ」「へぇ、どこの山?」「だから秋田駒ケ岳」「って、どこの山?」……会話がかみ合わないのは、秋田駒ケ岳という山(頂)が存在しないからだ。秋田駒ケ岳は、女目岳(1637m)、男岳(1623m)、女岳(1512m)などの総称で、秋田駒ケ岳という名前の山はない。日本中に駒ケ岳という山名は散在するが、山名の由来は消え残った山の雪が馬の形をしていることからだ。そのため山頂のない秋田駒ケ岳は、その雪形でなくアイヌ語の「コマケヌプリ(塊の山)」が語源ではないか、という説が根強く残っている。雄大に盛り上がった山塊の感じから、「アイヌ語説のほうが納得いく」(池内紀『山の朝霧 里の湯煙』)という人も少なくない。 その秋田駒に今週末、登る予定だったが雨の予報なので2日間前倒しで金曜日に登ることになった。朝5時起きは辛く、寝不足だったが天気はピーカン、風もあり、これ以上ない登山日和。 登山口の国見温泉まで1時間40分ほどで到着(運転手は私)、週日なので駐車場はガラガラ。気持ちよく登り始めたが、体調が今ひとつ。身体が重く、足が前に出ない。汗が噴き出し、やたらと喉が渇く。考えてみれば7月11日の東光山以来、6週間ぶりの山だ。この間、猛暑とコロナ禍でほとんど外に出ず、心身ともブヨンブヨン。 横長根まで青息吐息、かろうじてムーミン谷まで持ちこたえたが、そこでランチ、あとは阿弥陀池まで登らず下山を選んだ。帰りの足に自信がないほど体力はズタボロだった。もう一回、きちっと山に登れる身体に作り直さなければ。
温泉は「雫石あねっこ」。久しぶりだが、国見温泉からは5キロも離れていない。ヌルヌルのなかなかいい温泉だ。寝不足で、汗のかきっぱなし、体力を使い果たしたので、湯船に入ると身体が浮き上がりそうなほどだった。長く入っていると倒れそうな気がしたほどだ。 昨日の秋田駒リタイアは一晩熟睡しても「痛恨事」として身体に刻印されたままだ。日常的にストレッチや筋トレの必要性を痛感したのだが、 |