No.261
かすかに獣臭のする動物園周辺を歩く
[大森山・秋田市・124m 2022年1月23日]
 今日は市内の大森山動物公園をスノーハイクだ。ほとんど登りのない平坦な雪道だが、彫刻の森があり、テレビ局の電波塔があり、小さな子供たちがそり遊びできる小さな坂がたくさんあり、いたるところで親子の嬌声が響き渡っていた。テレビ塔のある山頂までは車で行けるが、スタートはその山頂直下にある駐車場だ。そこから巻くように山林を迂回しながら30分ほどで山頂に着く。ここからは日本海や秋田市内を一望できる。その絶景のロケーションを見るためにだけ、雪道をツボ足で登ってくる人も少なくない。私たち男3人組はもちろんスノーシューだ。

電波塔のある山頂

ずっと道は平たんだ
 その山頂から今度は下山しながら彫刻の森を横切り、動物園のある方向へ向かう。動物園があるので獣臭がするが、一般の人はほとんど気にならない程度だ。我々はこの獣臭に結構ナーバスになってしまうのは、山中でこのにおいがすると熊を予想して緊張してしまうせいだ。動物園でユータンして、また駐車場のある下まで戻ってくる。これで1時間ちょっとか。
 この駐車場近くの四阿でランチ。今日はラーメンをバーナーで作って食べるだけなのだが、メンマもネギもチャーシューも手作り持参(Sシェフ)しているので、どうってことのないインスタント袋めんも極上の行列ラーメンのような味わいだ。

 温泉は「秋田温泉プラザ」で入湯料600円と高い。でも、それだけの価値はある設備とお湯の質があるので、大満足の日曜の半日だったが、実は2日後、検診で「再診」のチェックを受け、胃カメラをのむことになっている。そのことが頭の片隅から離れず、「もしかすれば、これで仲間と山に行けるのは最後かも……」などとユーウツな気分になって好天の雪上ハイキングを心から楽しめなかったのも事実だ。
 家に帰ってもまだ日は高く、外に出るとものすごいアイスバーンで、山よりもこちらの方が数段危険地帯だ。散歩をするために山歩き用の軽アイゼンを使うのだから、何をかいわんやである。アイスバーンの怖さは何度も転倒を経験して身に染みている。アイゼンに「軽」とついているのは登山用語で、爪の数が少ないことを意味している。

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