No.293
真山・2日連続の初めての山行
[男鹿真山・565m・男鹿市――2024年3月30日,31日]
 今日は泥湯温泉から山伏岳の予定だったが、「天気はいいが山頂付近の風がすごい」というリーダーの判断で中止になった。このひと月、この山に久し振りに登るので、ずっと散歩中、筋トレとストレッチを欠かさなかった。なので、ひょいとはしごを外された気分だ。その気持ちを持て余してしまったので、ひとりで男鹿真山へ登ることにした。  
 登り始めはすごい風で、やはり1000メートルを超す山伏岳でこの風だと、事故も起きかねないと納得。登山者はほとんどおらず、真山山頂の小屋で秋田南高校山岳部の若者たちに出会ったぐらい。雪は堅雪で、今回はちゃんとスパッツと軽アイゼンを持って行ったのが大正解だ。前回の前岳の教訓が生きている。ストック夏用だったが、やはり5月までは冬用が無難なようだ。
 1時間半ほどで真山神社へ。でもランチは海の見えるところで摂ろうと決めて、そのまま下山。下りてからしばらく車を走らせ脇本城址に寄り道。そこの海の見えるベンチでランチをした。青空と海がおにぎりの最高の調味料だ。ひとり登山はこんな寄り道できるからやめられない。温泉は、ちょっと回り道だが行き慣れている「ユフォーレ」へ。男鹿周辺は温泉地なのに、これぞという日帰り温泉がないのも不思議だ。

登り口の「クマ注意」の看板が怖い

ランチは海の見える脇本城址で
 翌日、今日も天気はいいとの情報なので(黄砂は心配だが)、湯沢市須川にある東鳥海山へひとり山行。2日連続の山行は過去にも例がない。なんとなく体調がいいし、昨日の真山だけでは欲求不満もあった。東鳥海山登山口で若い夫婦と会っただけで、他の登山者はいない。
 登り始めて3分の一を通過したあたりで、雪が深くなった。ツボ足ではとても無理だ。40分ほど汗だくで悪戦苦戦したのだが、若い夫婦の言うことには「昨夜大量の雨が降って雪がゆるくなった」とのこと。堅雪ならツボ足でも大丈夫なのだが、カンジキがないととても歩けない。そんなわけで、なくなく下山。
 温泉は小安温泉郷まで足を延ばすことにした。時間はたっぷりある
 これがひとり行動のいところ。小安温泉郷の「多郎兵衛旅館」は前から一度入りたかった場所で、日帰り入湯料500円で、もうこれ以上はないほど完璧で満足のいく温泉だった。20年間、山帰りにいろんな温泉に入ってきたが、値段も環境も設備も、間違いなくここがナンバーワン。今度はここに宿泊したい。宿泊費を聞くと1日2食付きで1万6千円。というわけで週末2日間は仕事や家のことはすっかり忘れて楽しんだ。


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