No.299
前岳・やはり金山滝コースが王道
[太平山前岳・741m・秋田市――2024年5月4日]
 GW中2度目の山だが、自分の住む地域のこんな近くに自然や難度の高い山歩きできる山塊が残っていることに感謝したくなる。「山に行きたいな」と思えば、その瞬間からサンダル履きで車を運転し、30分もすれば登山口まで行くことができる。その山も700メートル台とはいえ、登山としての難易度は高く、秋田市の喧騒とはほぼ無縁の大自然の中にある。
 都市に住んでいると登山は贅沢なスポーツだ。遠隔地にあるため移動やその準備に多大な費用が掛かってしまうからだ。その点はゴルフとちょっと似ているかもしれない。ところが我が秋田市は街部のすぐそばに太平山自然公園という広大な自然が横たわっている。これは本当にすごいことだ、と登山口に立つたびに痛感する。今日はその太平山のなかでもオーソドックスに一番きつい金山滝コースだ。テーマは「ゆっくり」と「水をセーブ」の2つ。好天なので暑さから汗をかき大量の水を飲む。この暑さが私個人のウイークポイントなので何とか克服したい。

登山道入り口の渡渉

登山道は気持ちいい
 GW中なのに登山客は思ったほど多くない。というかいつもの週末より少ないぐらいだ。みんなGWは他に行くところがあるのだろうか。山は思ったほど暑くはなく、前回のように虫に悩まされることもなかった。休憩もきっちり3回とり、できるだけ息が上がらないよう、慎重に登った。下山時にテンポよく降りてくるために脚力を残しておく、というのも重要なテーマだ。
 途中、大きなカモシカにであった。登山コースはちがうが、前に会ったのと同じやつかもしれない。山頂までは2時間、ゆっくり上ったせいだが疲れを感じない。でもやはり金山滝コースはきつい。登山道としてはいろんなバリエーションがあり、実にいいコースだ。下山は1時間20分ほど。まあこんなものだろう。GW中にもう一度山に行きたいが、無理かなあ。

 下山後はそのまま家に直行。シャワーを浴びて、何事もなかったように事務所でランチを食べ、仕事に復帰。午前中、ちょっと前岳まで散歩してきました、というカジュアルな感じがたまらない。


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