中岳・山での会話ほど楽しいものはない |
[太平山中岳・951m・秋田市――2024年5月5日] |
今年2回目の連日登山。昨日の前岳は「ゆっくり」がテーマだったせいか疲労はない。そこで今日もオーパス・リフト口から中岳まで登ってきた。さすがバテた。理由は朝ごはんなしで登ったせいだ。要するにシャリバテというやつだ。 GW中の好天なのに登山者は少ない。いきなりロフト口駐車場で、東京からやってきたという登山者に話しかけられる。コンロのガスをもらってくれ、というのだ。ガスは飛行機に乗せられないから、捨てていくしかないのだという。面倒くさいが、これも小さな親切だ。 登り始めるとすぐに、下山してくる高齢女性と出合った。「早いですね」と声をかけると、下山後にもう一つ、近くの妙見山にも登るのだそうだ。これはちょっとと驚いた。妙見山は山頂まで20分ほどの小さな山だ。山のなかが楽しくてしょうがない、という方のようだ。 前岳山頂では「ヒル」に詳しい男性登山者がいて、面白い話をいっぱい聞くことが。ヒルはもう出ているそうで、彼は対策に食卓塩の大ビンを持ち歩いていた。真夏でもアンダーパンツは欠かせないそうで、昔の前岳ルートの話なども詳しく教えてくれた。麓の柳田集落の人だという。
中岳山頂で雄大な景色を楽しみながら、豪華なランチをするのが今回の目的のひとつでもある。いつものパンやおにぎりでは味気ないので、コンビニで「かつ丼」を買い込んでいった。いざ山頂でそのカツ丼を取り出すと、なんと冷凍でカチカチ、食べられなかった。チンしないとダメなのを知らなかったのだ。 下山途中の前岳山頂で、ブルーシートを敷いて一人宴会をしている男性がいた。ずっと独り言をつぶやきながらラーメンをすすっていた。山にはいろんな人がいる。 前岳、中岳の連日登山は終えて一夜たったが、筋肉痛も疲労感もない。私はスーパーマンになったのだろうか。 |