No.304
前岳・山頂は社交の場
[太平山前岳・774m・秋田市――2024年5月26日]
 昨日の前岳に引き続き、またしても連日登山にトライ。今日はオーパス・リフト口から中岳を目指す。ちょっと調子に乗りすぎかな。
 天気は薄曇りで絶好の登山日和。家からリフト口までは道路わきにいたるところにピンク色のイワシ花(タニウツギ)が花盛りだ。スキー場の裏手の森に入るとバイクに乗った山菜採りがいた。そういえば昔、貝吹岳に登ったとき山頂付近を何台もバイクで走り回る山菜(タケノコ)たちがいたのに驚いたことがあった。このへんはいかにもクマが出そうな森だから、同病相憐れむだが、大丈夫だろうか。
 登り始めてすぐ、足腰に昨日の疲れが残っていることがわかった。金山滝からの前岳はけっこうハードなルートだ。そこで中岳を断念し、前岳までに変更。前岳まではゆっくり1時間10分。今日は登山用の帽子ではなく、普通の市中で被る麦わら帽をかぶって登ったのだが、途中で汗が目に入って、何度も立ち止まって額の汗をぬぐうことになった。山用の帽子はこうした汗が不用意に顔に流れないように汗が止まるように工夫がされている。山用の装備が高価なのはこうした細部への目配りがあるからだ、ということに改めて思い知らされた。

ランチの最近の定番

こんな集団とあったのは初めて
 前岳山頂で、大雨後に3回も中岳から奥岳まで行ってきたという人と会った。中岳からは2時間半ほどで、そう難しいルートではない、という。途中、弟子還に一ヵ所だけ急峻な場所があり、そこだけが厳しいが、あとは「中岳に行くよりずっと楽」と言う。「中岳の最後の登りは、秋田の山の中でも最悪の難所」とまでこの人は言う。なんだか急に奥岳まで行けそうな気になってきた。もう何度もその難所の中岳をクリアーしているからだ。でもそう甘くはないか。
 このところランチのメニューはずっと同じ。レーズンバターのサブレとアミノバイタルのジュレ、果物(スイカかパイン)だ。
 下山中、20名ぐらいの団体登山者と遭遇した。それも若い女性も多くにぎやかで華やか。山でこんな大人数の女性や若者と合うのは珍しい。きくと秋田市の「太平山山開き登山」に参加した人たちとのこと。最後尾の人のガイド案内が、無線で先頭にもはっきり伝わる通信機器を使っていた。これだと長蛇の列になっても全員が同じガイドを受けることができるのだそうだ。

backnumber  ◆ Topへ