No.316
栗駒山・人気の山には老害があふれている
[栗駒山・1627m・宮城県――2024年9月28日]
 今日は5時起き。秋田市から最も遠い場所にある登山口、栗駒山だ。まだ紅葉にはちょっと早いのだが、友人のFさんが主宰する会に元モモヒキーズの私とF女史の2名が参加させてもらうことに。登山口まで150キロ以上離れている場所に移動するのだから、普通の人ならまずは運転に不安を覚えてしまうが、Fさんは元タクシー運転手のプロ。車は私の車だがドライバーはFさんに任せることにした。西仙北のあたりから高速道は川霧がたち込めで前が見えない。これはいつものことだが、ちょっと異常なのは、川霧は延々と続いて大曲インターを過ぎてからも晴れなかったことだ。これには驚いた。雄物川が大きな川である証拠なのか。
 栗駒高原の駐車場は紅葉には早いせいか、まだスペースに余裕があった。岩手や宮城、関東周辺のナンバーの車が目立ち、秋田はそれほど多くない。栗駒山は3年ぶりくらいだろうか。毎年、紅葉の時期になるとモモヒキーズで登るのが恒例なのだが、有害ガスの発生で、メインの登山道が閉鎖されてからは、ご無沙汰だ。いつもの須川コースだと登りが2時間弱、下りは1時間半ほどだ。昭和湖を通るこの通常ルートは急峻な登りや岩石などもなく楽勝のコースだ。それが今回は、正規ルートを迂回しながら山頂に至る「産沼コース」だ。長くて狭くて暗い登りが延々と続く。山頂まで3時間20分。下山も同じくらいの時間がかかって下りてきた。けっこうハードな山歩きになった。

コース名になった産沼

山頂でも紅葉はこの程度
 特にダラダラと長い下りはしんどい。われわれの最後尾について、なにかと話しかけてくる高齢登山者がいた。おしゃべり好きのようで口が止まらない。おまけに初対面のわれわれメンバーの欠点あげつらいだし説教まで始まった。「つべこべ言わずに、さっさと行け!」と声を荒げてしまった。たぶんいろんなパーティにちょっかいを出して嫌われるタイプの男なのだろう。人気の山にはこの手の老害があふれているのだそうだ。他山の石にしなければ。

 下山後の栗駒山荘の大きな露天風呂が楽しみだったのだが、なんと午後4時には閉まっていた。東成瀬村の日帰り温泉も消滅していて、家まで各自シャワーで我慢することになった。行き帰りもドライバーを務めてくれたFさんにまずは感謝、である。家に帰って、Fさんを招いて、事務所2階で「すき焼きご苦労さん会」。

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