No.317
前岳・カメラが故障、ひたすら修行登り
[前岳・774m・秋田市――2024年10月26日]
 久しぶりの前岳だ。パソコンで「まえだけ」と打つと「前田家」と出てしまう。前回の栗駒山からでも1か月がたっている。
 今回は金山滝から。登山口のがけ崩れ工事はすっかり終わっていてきれいな金網のフェンスが出来上がっていた。駐車場には3台ほどしか車がない。この時期は人気がないのだろうか。
 いつものようにマイペースで、登り2時間、下り1時間半。これが自分の身の丈に合った理想的なペース配分かもしれない。下りはそれでも結構足にきた。途中で長い休みを入れて、何とかしのいだ感じだ。それにしても20度前後の秋の山は寒くも暑くもないので、水もそう飲まない。前に登ってからだいぶ時間がたっているので、いやになったら途中で引き返してもいい気持ちで出かけたが、やっぱり登りだすと、山頂に立ちたくなるのが人情だ。こうなると気分はほとんど修行と変わらない。

登山口のフェンス完成

水量は多くない
 9月末の栗駒以降、ずっと腰痛に悩まされてきた。それも問題はなし。右肩痛というのもあるのだが、これはまああまり山登りとは関係ない。風呂で体を洗う時に右手が肩から上がらないのは結構不便だ。 
 大きなミスはカメラがうまく作動しなかったこと。「接写」でカメラを酷使しているので、その弊害が出たのかもしれない。シャッターが下りなくなったのでバッテリーの故障も可能性がある。

 翌朝は「気分のいい目覚め」だ。このために山に登っているのかも。筋肉痛や違和感もない。まだまだ現役、という自信が少しだがよみがえってくる一方、下山直後は、もうしばらく山はいいや、という気になる。でも1日寝て起きると、また登りたくなっている自分がいる。このあたりは何度経験しても、よくわからない山の魅力だ。渇望感といったほうが当たっているかな。

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