No.63
岩谷山の山門口は侮れない
[岩谷山(366m・秋田市河辺)――2014年4月26日]
 今日は秋田市河辺にある「山の学校」の開校式。毎年このGW前の時期、一年に1度、集って学校後ろにある筑紫森に登り、昼食をみんな(会員)で食べ、午後からは、その年の山行計画や会の運営などの会議をする。毎年欠かさずこの開校式だけは出ているのだが、午後から駅前で人と会う約束がある。午前中の山登りだけでも参加しようと駆けつけると、学校へ行く山の入口でモモヒキーズのメンバーであるAさんとバッタリ。筑紫森の隣にある岩谷山に登ることにした。
 岩谷山はユフォーレ側からだと30分もあれば登れる楽なハイキングコースだが、山門側からは坂がきつく、1時間弱かかるけっこうハードなコースだ。このきついほうのコースを登ることにした。実を言うと山門コースは、下りてきたことはあるが、登るのは初めてだ。
 二人でのんびりと今年の山行計画などを話し合いながら、休憩なしで登り続け、45分で山頂に着いた。なんだか修行かトレーニングをしている気分だが、300m余りの勾配を一気に駆け上がるのだから、それもしょうがない。

岩谷山の山道

山頂のタムシバと太平山の眺望
 天気もよく、山頂ではタムシバの木がきれいな白い花を咲かせていた。そのタムシバの木のあいだからは青空の中に太平山の山並みが秀麗な姿をのぞかせていた。Aさんに「あれはコブシの木」と自信いっぱい教えたのだが、帰って調べるとタムシバだった。どちらもそっくりなのだが、山にあるのがタムシバ、里にあるのがコブシ、と覚えておけばいいそうだ。ごめんねAさん。               
 下りはものの20分もかからない。いかに急峻な登りかよくわかる。
 そこから「山の学校」に行くというAさんと別れ、麓にある温泉施設「ユフォーレ」でひとっ風呂浴びることに。きれいさっぱり汗を落とし「山の学校」に向かったが、学校の山の入り口はサイレンを鳴らした消防自動車が列をなしていた。「山の学校」周辺で火事が発生し、ここから上は立ち入り禁止。異常事態だ。開校式なので何人もの人が学校に閉じ込められている。どの程度の山火事なのか、消防隊員も現場まで行けず(道が狭いので)、情報はほとんど持っていない。自分の持っているPHSは圏外で学校とは連絡が取れない。ここで待っていても事態はいい方向にはころがっては行かない。いったんうちに帰ることにした。家に戻って学校に閉じ込められているAさんに連絡すると、学校は無事、そばの山林がまだ燃えていて消火ヘリコプターも旋回しているが、もう沈火に向かっているとのこと。少し安心した。

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