No.87
山はもう雪、クマも冬眠、リンゴ狩り
[金峰山(4452m・平鹿町――2014年11月16日)]
 今日は横手にある御嶽山(751m)からお隣の黒森山(763m)を縦走して、帰りには増田・真人公園の佐々木リンゴ園で1年1回の恒例リンゴ狩りの予定だった。
 秋田市は曇天、冬の風が冷たかったが雪はまだ。ところが県南部内陸に入ると、路上に積雪が目立つようになった。同じ県内でこんなにも違うのか。
 県南部は里はそうでもないが、少し山懐に入ると、もう雪の季節に早変わりしていた。
 横手高校のある美入野集落に入ると一挙に雪は深くなった。山は真っ白である。ある程度の雪は覚悟して登山靴ではなくスパイク長靴を持ってきたのは正解だった。
 今日の主目的は「リンゴ狩り」のほう。登山は付け足しのようなもので、多くの人は軽装の登山靴だ。登り始めてすぐ、あまりの雪の深さに、スノーシュ―かカンジキ必携だったことに気がついたが、もう遅い。30センチ以上の積雪のために夏道はすっかり消えていた。
 30分ほど登ったところで登山道がわからなくなった。この時期にこの山に登る登山者などいないから、踏み跡などもない。
 クマの足跡こそなかったが道に迷えば冬眠前のクマと出くわす危険度も増す。ここで今日は引き返すことにした。

御嶽山はこんな雪

真人公園は紅葉まっ盛り
 山を下り、時間はたっぷり余ってしまった。ふだんならそのまま秋田市に戻って、宴会を開くことも可能だが、今日は午後からリンゴ狩りの予定が入っている。それまでは時間をつぶさなければならない。
 こんなとき、Sリーダーの結論は早い。ここから少し離れたところにある金峰山に登ることにした。「少し離れて」いるが最終目的地のリンゴ園のある真人公園からはすぐ近くだ。
 金峰山は一挙に標高がさがったせいか、雪もほとんどない。が小さな山だ。ものの30分も登ったら、もう頂上の神社に到着してしまった。
 今日の登山はこれで終了。こんな日もある。真人公園まで戻り、紅葉の美しい家のそばのあずま屋で昼食。もうみんなの心は近くのリンゴ園に飛んでいる。
 温泉はこの金峰山の真下。多くのリンゴ園の中にある「ゆっぷる」。天井も高く、湯船も広い。窓が大きく浴槽全体に光が入って明るい。お湯に入って汗を流し(それほど汗をかいてもいないが)、佐々木リンゴ園へ。
 お目当ての「リンゴ狩り」でたっぷりリンゴを仕入れ、まだ明るいうちに家に帰ることができた。

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