どんな山でも、なにか新しいことを学べるもんだ |
[太平山・前岳(秋田市・723m)―2013年2月3日(日)] |
年が明けてから週末は切れ目なくどこかの山に登っている。週1回、必ず山で汗をかくことが慣例化したのは悪いことではない。現役で仕事をしている身なので、月末だ、支払いだ、打ち合わせだ、となにかとストレスがある。週末の山行が「ガス抜き」になっている。ありがたいリラックスタイムだ。 今日は近所にある太平山・前岳。参加者は自分を含めて3名。何かの組織やサークルに所属しているわけでなく、なんとなく集まった無国籍メンバーで、集合場所は太平山リゾート公園内になるザ・ブーン駐車場。前岳は冬季間もつぼ足で登れる珍しい山だ。県都の山なので登山者が多く、冬季でも登山道は踏み固められている。谷側の夏道は通れなくなるため、直登ルートがメインなのだが30分近くかかる急登が2本あり、高度の割にはハードだ。身体の訛るこの時期のトレーニングルートとして多くの登山者たちを集める山だ。 ゆっくりマイペースで登った。今日はずっと最後尾をキープ。2時間10分かかって山頂へ。かなりの汗をかき、水分補給も大変だった。ザックから吸い口が伸びているタイプの水筒だったが、その管が凍って役に立たなかった。山中は穏やかな天候だったが、冬山の寒さは下界とレヴェルが違う。管給水は危険だ、冬の間はやめよう。同じくデジカメも「バッテリー容量がありません」の表示、シャッターが押せなくなった。カメラやケータイは、カイロを張り付けた袋に入れてくるのが常識だという。知らなかった。
下山は1時間。最後尾なので、誰とも話をせず、いろんなことを沈思黙考。といっても、もっぱら考えていたのは下山後の夕食のこと。 ダイエットのために急速に落ちている体重のため、体力に何らかの影響があるのかも、と登る前は不安だったが、どうやら杞憂だった。 * 温泉は駐車場のある「クアハウス ザ・ブーン」。すぐそばにあるスキー場の親子連れ客が多い。誰も入ってこない露天風呂にずっと浸かってリラックス。体重は朝計ってきたとまったく同じ。食べたのと登ったのが相殺というわけか。そう単純なものでもないだろうが。 家に帰ったらまだ3時前。事務所で「ひとり宴会」をやるため、料理の下ごしらえ。湯豆腐、鳥ももの粕焼き、甘い卵焼きを作り、かまぼこに焼きノリ、たこぶつなどの市販の酒の肴もちょこちょこ。それらを器に入れ変え温めたり冷やしたりするだけで、食べるころには疲れてしまった。いやはや料理も大変だ。 |
●No.1 草紅葉の海で、なぜかパエリア |
●No.2 贅沢お昼と、お気に入り温泉 |
●No.3 白神のブナの森を彷徨う |
●No.4 南八幡平の自然休養林を歩く |
●No.5 巨木の森で、雨に追われて |
●No.6 何が悲しくて、遠い県境の雨の山へ(+クマの話) |
●No.7 「キジ撃ち」慣れ、増える体重、初めての山 |
●No.8 雹に雷とスパイク長くつ、是山の山 |
●No.9 賞味期限切れ食品がうまい、きれいな三角山 |
●No.10 生きものたちと出あい、ラーメンうまい雪の山 |
●No.11 はじめての朝市、風格の天然杉、泥土のババ落とし |
●No.12 雪と風とツェルトとストック |
●No.13 「靴納め」はダブル山行、かててくわえて忘年会 |
●No.14 これが今年最後の山行です、信じてください! |
●No.15 桜のつぼみが大きいから、春は早い…… |
●No.16 彷徨っても漂っても、頂上は遠い |
●No.17 動物の足跡がないのは、「なまはげ」がいるからだ |