33体プラス番外9体、石仏訪ね完全踏破 |
[房住山(409m)・北秋田市二ツ井町――2013年12月1日] |
この古来信仰の、個性豊かな山には何度登ったことだろう。春夏秋冬、まさに四季折々にこまめに登っている。リーダーのSシェフが個人的に大好きな山、という事情もありそうだ。とはいうものの、この山の目玉であり、コース途中に鎮座している33観音像の石仏を全部見た人はモモヒキーズの中にも少ない。石仏の半分は登り斜面に鎮座していて問題ないが、残り半分は山の裏側にある。そのため登り口と下山口にそれぞれ車を用意しなければ、33観音とのご対面はかなわないのだ。 今回はこの33観音像をすべて見るのが目的である。山全体を縦走するということだ。登山口と下山口が別々になるのでメンバーを2班に分け、最初に下山口の小新沢林道登山口に行き、車2台を置いてくる。もう2台の車に全員が乗り移り、そこから観音橋登山口に向かう。こうしてようやく登山開始だ。 いつもの観音橋登山口を登りはじめる前にも、ひとつしなければならないことがある。山を登り始めるといきなり出現する石仏が第2番。1番がないのだ。実は第一番観音像はこの山の県道を挟んだ向かい側の小さな山の途中にある。まずはこの山の向かい側の第一番を訪れてから、登り始めなければならない。 房住山は標高の割に傾斜がきつい。雪があったこともあるが山頂まではゆうに三時間の時間がかかってしまった。今回の山行には若い女性二名の参加もあり、彼女たちに配慮してペースはゆっくりめ。さらに途中の天下森には分岐の小高い山があり、この分かれ道のドン詰まりに第7番石仏がある。どうしてこんな面倒なことをしたのだろうか、よくわからない。
だから寺屋敷からの下山ルートは全員にとって初めてのコース。いささか不安な気持ちを持ちながら、下りはじめたが案の定、迷ってしまった。あっちでもない、こっちかもしれないと迷うこと30分、ようやくルートを見つけ出し後は快調に下山。結局は往復歩行6時間のかなりの強硬な山歩きになった。 * 温泉は五城目の小倉温泉。正直なところあまり好きな温泉ではない。泉質はいいのだが、なにせ脱衣場が狭い。風呂場にシャンプーも石鹸もない。露天風呂もない。建物の大きさに比して温泉が小さく圧迫感がある。明るくて清潔な温泉なのだが、何とも残念だ。 |