日曜ハイクは市内の「大滝山」。ここの用水地を一周し、かつ山頂にも立とうという企画だ。秋田市内にこれだけの自然が残っているのは驚きだが夏はヒルにやぶ蚊、クモにヘビ、さらにクマの巣窟という五重苦を奏でる場所で、逆にめったなことには近づきたくないところだ。数年前、夏に一人で登った時は登山道がクモの巣だらけで、とんでもない目に会った経験がある。いたるところに不気味なクマ棚があり、最後は右足すねをガッつりヒルに喰われてしまった。ヒルに喰われたのを知らず(痛くないので)そのまま温泉に入り、湯治客から注意されて初めて血が出ているのを知った。これでこの山はすっかりトラウマになったのだが、冬は別。冬になるとここは別天地になるのだ。危険物はすべて土の中。真っ白なスノーハイクの楽園に変身する。
温泉場の横から山に入り、大滝沢用水地を左に見ながら大きくこの池を巻くように登っていく。けっこうきつい斜面もあるし、危険なところも待っている。高尾山のように道路沿いを登るわけではないので、ワイルドな楽しみがいたるところに待ち受けている。登りにたっぷり2時間弱。もう立派な冬山だ。下りは別ルートで夏の登山口に下りていく。ここもたっぷり1時間はかかる。道川大滝のみえる東屋でランチ。山で食べるラーメンはうまいが、けっこう食欲旺盛なので、炭水化物の取りすぎが心配になるほど。東屋の横の水道が出っぱなしなのは凍結防止なのだろうか。

山頂の小屋で |

ランチ後、道川大滝を出発 |
ランチの後はもうひと歩き。用水池をもう半周する。けっこうハードな山歩き。ゴール地点からは、ちょっと寄り道。急峻な斜面を10分ほど一気に登って中世の豪族の城跡「春子館」跡を見学。斜面に3段、棚田のような形で城跡がはっきりわかった。で、春子って何者?
夏とは180度印象の違う山、というのも珍しいが、先週の高尾山も同じだ。夏は近づきたくないのに冬に魅力が倍増する。とにかく手つかずの雪景色が美しい。壮絶なほどという形容をつかいたくなるほどだ。冬が嫌いな人でも、こうした近場のスノーハイクで、冬に対するイメージが変わること請け合いだ。
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温泉は登り口近くにある大滝温泉をパスして、秋田温泉の日帰りの湯。泥色でぬるぬるの泉質だが、身体の火照りがしばらく続くほど「効く」。ここの温泉はけっこう好きだ。脱衣場が狭くて、ゆったり使えないのが欠点だ。なかなかすべてが合格点の温泉ってないもんだね。